一宮市消防音楽隊定期演奏会(1)からの続きです。
第1部が終了し、20分の休憩時間に。10分後に消防士たちによる寸劇があります、とのアナウンスがあり、いちみんも再登場して救急車の適正な利用についての啓発CMのような出し物が始まりました。このあたりが消防音楽隊の演奏会っぽいなぁ、と思いながら見ていると、ひとつめは、奥さんの腹痛で安易に救急車を呼ぶ夫婦、そして、ふたつめが子供がけがをしたので救急車を呼ぼうとする親子、という設定の寸劇で、このふたつめのお母さん役がなんと友加里ちゃん。 第2部 スポーツと音楽 熱狂と栄光 第2部は『スポーツショー行進曲』(古関裕而作曲)からスタート。のっけから曲にあわせて会場拍手の盛り上がり(笑)。中村さんもサッカー日本代表ユニフォームに着替えて指揮。ここでゲストに玉木正之さんを迎えます。 玉木さんがやっていたバドミントンから、ワールドカップ、先日の日本シリーズなどの話題を経て、スポーツと音楽の結びつきについて玉木さんの解説。オリンピックにおける芸術週間、身体と精神の表現の結びつき、古代オリンピックからの伝統、欧米ではスポーツと芸術は一体のもの。オペラが身近なものであるイタリアのトリノで荒川静香さんが『誰も寝てはならぬ』を滑ったことが意義深い、と玉木さん。 トランペットパートによる生ブブゼラ演奏(上の寸劇写真の後ろに写っている青いのがブブゼラです)をはさんで、応援する音楽として『サンバ・デ・アイーダ~燃えよドラゴンズ』。会場は喝采、パーカッション大活躍な演奏でした。中村さんもここではドラゴンズユニフォームに着替えるという細かさです。このあたりに音楽を幅広い世代に親しみやすく、という市民の音楽隊らしい演出を意識した、中村さんのセンスを感じました。 古田に似てるとよく言われるという中村さん(会場からは同意の拍手)に、落合監督が好きなクラシックやミュージカルの話を玉木さんが披露し(落合さんの大好きなミュージカルは『マイフェアレディ』らしい)、続いてスポーツと音楽が合体した例としてフィギュアスケートの話題に。ここで中野友加里さん再登場。中村さんが着替えに行っているあいだに、玉木さんと友加里ちゃんとふたりで、フィギュアスケートの音楽について。玉木さんが質問し、ゆかりんが答えるという形式です(以下、Tは玉木さん、Yは友加里ちゃん。メモなのでおふたりが話した言葉そのままではありません)。 T:フィギュアスケートの音楽というとクラシック、ポップ、ロックといろいろあるが、あれは誰が選ぶんですか? Y:コーチとは別に振付師がいて、振付師と相談してそのシーズンにあった曲を使うように協議して決めています。 T:中野さんは自分でこんな曲がいいとかあの曲が好きといった希望は言ったんですか? Y:最後のシーズンだけは、もしかしたら最後になるかもしれないので、『オペラ座の怪人』と『火の鳥』をどうしても使いたいと振付師に伝えたら、「いいよ」と言われたので使うことになりました。 T:振付師に趣味を押しつけられたり、これはいやだなというやりたくない曲でもやらなきゃいけないということは? Y:自分の好きな曲でないと自分自身がのることができないし、コーチも作りにくいと思うので、そのへんはよく話しあって、二人が気に入るものを選ぶようにしています。 T:ショートやフリーの演技時間にあう曲ってないでしょう? Y:一曲がとても長い曲だとどこを選ぶのかがすごく重要で、そこがすごく大変です。 T:曲を編集しなければいけない。それを作業するひとはおられるんですか? Y:作業する方は別にいます。(編集されることで)聞く方によっては、ん?と思われることも。 T:友人の指揮者が生でフィギュアスケートにあわせて演奏したことがあって、なんでここで切るんだ、音楽が流れないじゃないか、と言っていたけれども、そこはスケーター優先で(笑) Y:もしかしたら指揮者の方とか演奏する方に顔向けできないかもしれません(笑) T:切らないと仕方がないわけですよね。 Y:自分がここで盛りあがって、ここでこういう技をやって、というのを、音楽を聞きながら決めて、ここの部分はどうしても欲しいなという部分をつなげながら作っています。 T:『オペラ座の怪人』はロイド・ウェバーの曲、『火の鳥』はストラヴィンスキー、こんな曲でやりたかったという、まだ心に残っていることがひょっとしてあるんじゃないですか? Y:まぁそれは…いろいろありましたけど、みなさんのご想像におまかせします(笑)。もうこれ以上滑ることは多分ないと思いますので(笑) T:これ以上滑る方に話を持っていこうかと思って今、音楽の方から迫ったんですが…(笑) それは無理ってことですかね? Y:ちょっと難しいものがあります(笑)。 【新しい表現を目指すフィギュアスケート】 Y:今、フィギュアスケーターは常に上へ上へという風に求められて、特に髙橋大輔選手は新しい境地に。今、マンボという曲に挑戦しています。 T:マンボですよ、マンボ! おまけに音楽が止まるときのあのポーズ、なんですかね、こういう…(振り真似をする。一緒に友加里ちゃんも振り真似) Y:ウッ!っていうとこですね(笑) Y:彼ならではこその世界だと思います。 T:織田くんのチャップリンもなかなか面白かった。 Y:あれも面白いプログラムでしたよね。 T:音楽とマッチするとスポーツは面白いですね。 ここでフィギュアスケートにまつわる曲として、バンクーバー五輪での浅田真央選手とキム・ヨナ選手の演技を再現ということで『仮面舞踏会』と『007』。(トリノの荒川さんがイタリアの曲で滑った、という流れを受けて)ハチャトゥリアンという選曲は4年後にソチが控えているので早かったかもしれない、という玉木さんに、また4年後に頑張っていただきたいです、と友加里ちゃん。 スポーツと音楽は結びつくべきもの、別々のものとして語るほうがおかしい、と語る玉木さん、素晴らしいスポーツの演技にはメロディが流れている。中野さんのドーナツスピンやスパイラルなど、音楽がなくても音楽が聞こえるようなもの、とのこと。リズム、メロディ、ハーモニーはどんなスポーツにもある。個人的に印象に残った玉木さんの言葉です。 最後の曲は『ジャパニーズ・グラフィティー13 スポーツは青春ダァー!』。「ゆけゆけ飛雄馬」「エースをねらえ」「あしたのジョー」「タッチ」などのメドレー。「炎のファイター INOKI BOM-BA-YE」のところでくるっと指揮の中村さんが客席を振り返って、「1・2・3」とするパフォーマンスも。 その後、隊員の方からの花束贈呈がありました。 関連:タマキのナンヤラカンヤラ(2010年11月13日・14日;カメラータ・ディ・タマキ、玉木正之さんサイト) 当記事内において「Photo Courtesy of Yukari Nakano & (and) Ichinomiya City」とある写真は、主催者のご厚意により許諾を受けて撮影ならびに提供されたものです。これらの写真の掲載にあたっては中野友加里さん御本人の許諾を得ています。これらの画像の無断複製、転用、直接リンクなど一切を禁じます。 Photo courtesy of Yukari Nakano and Ichinomiya City. Any kind of reproduction and reuse is prohibited.
by smile_yukari
| 2010-11-15 21:13
| イベント
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Comments(6)
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at 2010-11-15 22:00
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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ihavesevencats at 2010-11-16 12:57
トラックバックさせていただきました。
管理人さまのレポートは凄い細かくて、記憶力と文才に脱帽いたしました。 私のは拙いレポートですが、ゆかりんへの愛情を込めて書きました。 よろしくお願いします。
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こんばんは。
写真付きのレポートとても分かりやすく、当日行けなかったのでとても嬉しく思いながら拝見させていただきました。 中野さんのドレスワンピもとても可愛いですね。 また、過去最高の集客数!と言うことで、大盛況での演奏会本当にお疲れさまでした。
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しゅいえー
at 2010-11-17 00:25
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管理人様、詳細レポートありがとうございます。会場にはいけませんでしたが、場の雰囲気がよーく伝わりました。
友加里ちゃん、大役お疲れ様。大の緊張しぃだと何処かで読んだことがありますが、大丈夫でしたか? こういう機会が増えるとファンとしてはうれしい限りです! これからも期待してます。
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たんたん
at 2010-11-17 21:37
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友加里ちゃん、管理人さん、こんばんは。
レポート拝見しました。 とても詳しく、写真もたくさん載せてくださって、ありがとうございます。 行かれなかった私にはとても嬉しい内容でした。 友加里ちゃん、ピンクの衣装がとてもお似合いですね。今日、実は 2007年のワールド、シンデレラの演技の録画を久しぶりに家で 観ました。あのときもピンクのコスチュームがとってもかわいかったです! SAYURIの演奏を聴いている友加里ちゃん、なんだかじーんときてしまいました。あのプログラムも忘れられません。 ではでは・・・大役、本当にお疲れさまでした! とってもお忙しいようですが、これから寒さも本番、風邪などには くれぐれも気をつけてくださいね。
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ann-donut at 2010-11-21 09:07
管理人さんこんにちわっ。
久々のレポ。ガッツリ拝見してました。 管理人さんのレポが好きだなぁ。わくわくして読んでしまいます。このような企画での演奏会、やはり友加里ちゃんはたくさんの人の心をドキドキワクワクさせてたのですね。 まだまだ競技会に彼女の姿がない事に慣れません(笑)
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