『監督だもの』は映画『ステキな金縛り』の制作の裏側について、三谷幸喜監督への6本のロングインタビューに、出演者およびスタッフらによる回想コメントをまじえて再構成された本です。
『ステキな金縛り』の裏話満載の一冊ということで、映画ではカットになってしまったシーンのことなども触れられていますし、あのシーンの撮影時、監督は、撮影スタッフは、キャストは、こんなことを考えていたのか、ということが読める面白さがあります。当然のことながらストーリーのネタバレは全開ですので、映画を見終わった後に読まれることをお薦めします。 自分用メモも兼ねて中野友加里ファン的に見逃せないポイントを挙げておきます。162ページから164ページにかけての「6月28日」の小林隆さん(今作では裁判長役をされています)に関するくだり。そしてそれを受けての205ページから206ページの「7月12日」、やはり小林さんに関する記述。さらに、300ページには、中野友加里(アシスタントプロデューサー)さんによる三谷監督についてのコメントがごく短いものですが載っています。 小林隆さんというと、今年の新作舞台では『国民の映画』における執事役が個人的に非常に印象に残っています。この『監督だもの』を読んで「そうだったのか…」とこれからお顔を拝見するたびに、にやにやしてしまいそうです。 監督だもの 三谷幸喜の映画監督日記 話:三谷幸喜 構成:伊藤総研 マガジンハウス ISBN:9784838723676 発売:2011年10月 関連:「映画好き人の話。 三谷幸喜+和田誠+糸井重里」(ほぼ日刊イトイ新聞)
by smile_yukari
| 2011-11-24 00:42
| 書籍/雑誌
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Comments(1)
Commented
by
kaikai kiki
at 2011-11-27 00:32
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中野さん、管理人様こんばんわ。
読みました。 内容が良質な”ビジネス書”でビックリした次第です。キャストが豪華なだけに、まず映画ファンにとって唾涎ものの一冊ではあるのですが、他の分野でも、チームで仕事をしている人にとって共感できる場面ばかりです。 役者さんや撮影現場の特性の把握と扱い方、時間とコストの管理、各専門スタッフ間の調整などに奮闘される三谷監督の在り様はまさしくリーダー論をドキュメンタリー形式で著しているかの様。 何気なく見ている1本の映画が、それこそ体を張って制作されている事がありありと伝ってきて、今後映画の見方が変わる機会になったかと思います。 さて、管理人様に紹介いただいていた小林隆さんに関する項。7年前の『新撰組!』の井上源三郎は一番好きなキャラクターだっただけに、ニヤニヤしながら読んでしまいましたが、”中野ファン”というものはだいたい似た様なタイプの人間であることが分かり微笑ましく思いました(笑)
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