7月5日、6日、新横浜スケートセンターで行われたアイスショー、フレンズオンアイス(FOI)で中野友加里選手が今季の新ショートプログラムをお披露目しました。
ショスタコーヴィチ『ロマンス』(『馬あぶ』より) FOIでは青の衣装で登場。裾にいくほど濃くなっていて、腕の部分が二の腕のあたりから手首まで同じ生地で覆われています。 写真:時事ドットコム(5日) 綺麗なプログラムです。同じフレーズが波打つように繰り返すなかで、ショーナンバーで中野友加里選手が見せる、優雅な雰囲気で全体がまとめられています。それこそもう一つショー用のプログラムを作ってきたのかな、という印象すら受けます。 ジャンプ構成はアイスショー仕様なので3T, 2A, 2A。劇的に大きく変化するような曲ではないぶん、振付師のセンス、そしてスケーター自身の技術や表現力で、プログラムに色や奥行きといった変化をつけていく必要がある曲です。実際、ジャンプやスピンの配し方がアクセントのように効いていて、それが入るごとにプログラムを盛り上げていく印象を受けました。 昨季の『幻想』に通じるきらきらしたゴージャス感のあるプログラムですが、曲のために受ける印象はもっとゆったりしています。近年の中野選手のショートプログラムは、曲自体に疾走するようなスピード感がある印象だったので、そういう意味では系統が違うと言えます。 アイスショーで披露するナンバーとして見た場合でも、中野選手のスケートの魅力をアピールするものだったと思う一方、新採点下の試合用プロだけに振付は詰まっていますし、ジャンプを競技会用の構成にして、かつ選手御本人が競技会モードに入ったとき、動きが固くなったりばたばたしたりせずに、ジャッジや観客にこの優雅さをアピールできるか、このあたりが鍵になるかもしれません。 選曲について。「メジャーって聞いていたので予想外でした」とお伝えしたら、「スケートや音楽関係に関わっていればきっとどこかで一度は聞いたことがあるんじゃないかと思って」ジャーナルにあのように書いたのだそうです。 なお、過去にこの曲で滑ったスケーターとして、中野友加里選手は佐藤有香さんを挙げています。FOIのリハーサル直後から友人・知人の協力を得ながら記憶の糸をたぐったところ、このほかに、クリストファー・ボウマン(1991-1992シーズン)、ヤン・ディン(丁楊)&ゾンフェイ・レン(任重非)組(2002-2003シーズン)、浅田舞(2003-2004シーズン)選手の名前も出ています。
by smile_yukari
| 2008-07-06 22:34
| ニュース
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Comments(6)
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maple
at 2008-07-08 03:59
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この写真一枚だと真央ちゃんのSo Deep・・と少し似てる気もしますが
実際動いている所を見たらそうは思わないのでしょうね。 曲はショスタコのロマンスだったんですね。 メジャーと言うより渋いところついてきた感じです。 でも似合いそうなので目にする事を楽しみにしています。
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smile_yukari at 2008-07-08 05:47
もっと濃淡がはっきりしてるかな、と思います。ぱっと会場で見たとき2色分け(青と紺)か? と思ったぐらい上の部分と裾のあたりとの色がかなり違って見えたので。
写真横の「次へ」をクリックするか、もう少しスクロールすると下のほうにサムネイル画像が並んでますので、他の写真も何枚か見られます。2枚目のほうが衣装の雰囲気がよくわかるかと思うので、そっちのほうにリンクはりなおしておきます。
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あんドーナツ
at 2008-07-08 13:26
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きれいな衣装ですね~演技が見たいものです。
今春の鮮やかな色とはガラッとイメージ変わりますね。 (個人的には「シンデレラ」の淡~い色とキラキラが大好き!) またファン企画での衣装や曲のランキング知りたいです。
管理人さま
レポート有難うございました。FOIは、6日の昼夜2公演見て参りましたが、 「そうそう」と頷きつつ、でも自分ではこんなふうに文章にできないので、感心しつつ拝見しました。 エンターティメント系のプログラムが多いなか、中野選手の曲は、 フィギュアスケートの美しさを存分に見せてくれるプログラムで、うっとりします。 見ている間じゅう曲名がずっと思い出せず気になっていたのですが、大好きなショスタコービッチの曲とのことで、ますます嬉しくなりました。 渋いけれど名曲ですね。今季もよいシーズンとなりますように!
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アレックス
at 2008-07-09 09:11
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新SP、意外な選曲でしたね!
ブルーのグラデーション衣装、素敵ですね! 特に腕のヒラヒラ感がよかったです。 いや~、出勤そうそうに萌えてます(笑 例のごとく千秋楽を観に行きましたが、スピードに乗った3Tはいつもよりも高さがあってとてもきれいでした。連続2Aの流れはDOIとまんまでしたが、よりゆったりとした流れの中で跳んだ分、優雅さのあるジャンプに見えました。あと何気にビールマンの腕がまっすぐになっていてよかったです。そのままエキシビとしても使える曲ですね。 05年のムーランのような、疾走するようなスピード感や力強さのある曲がSPに合うかなといつも思っておりました。個人的にはスルツカヤが使用した死の舞踏 (リスト)をどこかで使ってほしいとも思いましたが(笑 でも久々にSPでゆったり系を持ってきたので、是非、ものにしてほしいとも。(^^;
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アレックス
at 2008-07-09 09:16
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ただ、SPで使用するとなるとゆったりしている分、ジャンプのタイミングがとりづらいかも~なんて思ったりします。管理人の言うとおり、如何にシニアとしての優雅さをアピールできるか、ひとつの焦点だと思いますね。自分の内面(心)をより押し出して丁寧に踊ってくれることを期待します。
こうなるとFSはどんな感じになるのかも気になりますね。 SPと対極、あるいわ系統の違う曲であることを期待します。 出来ればスペイン奇想曲のような、終盤にかけて盛り上がるような感じの曲だといいですね。はたまたフラメンコ、ロミジュリのような、ドラマチックで情熱的な展開の曲も期待したい。 どんな感じか楽しみにしたいと思います。 連日のアイスショーで疲れてくる頃かと思いますが、ここが踏ん張りどころです。がんばれ!ゆかりん!(^^
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